歴史を動画で知ろう! 第4回は「中生代時代編」。今日はみなさん大好きな恐竜のお話ですよ! 中生代とは約2億5000万年前から約6500万年前の期間を指す時代のこと。古生代と新生代と同じ地質時代の3つの大きな時代区分のひとつ。生物の化石が大量に発見されるようになる古生代・中生代・新生代の事を地球史の時代では顕生代とも呼ぶ。生命が栄えた時代ということです。中生代は時代区分のひとつに過ぎず実際は他の古生代や新生代と同じく細かく時代(紀)が分かれている。古生代の6つの紀や新生代の3つの紀+6つの世よりは大雑把に時代が分けられているので一般人でも時代名は古生代や新生代に比べれば覚えやすい。中生代は大きく3つの時代に分類される。約2億5000万年前から約2億1200万年前の三畳紀、約2億1200万年前から約1億4300万年前のジュラ紀、約1億4300万年前から約6500万年前の白亜紀の3つの時代。地質時代の名称の付け方は至ってシンプルだ。化石が発見される地層の発見場所の地名にちなんでいる事が多い。だから、古生代のデボン紀などもデボンという場所で発見されてるしジュラ紀の化石も一番最初にジュラ山脈から発見されたからジュラ紀という具合になっている。白亜紀はチョークと同じ成分が地層に含まれてた事にちなんでたような気がする。生物や星の名称は発見者の名前が付けられることが多いが時代の名称については発見される地名が付けられることが定番らしい。地質時代に限らず日本史でも奈良時代、鎌倉時代という具合に地名が由来の時代があるから人類史も生物史も時代の名称の付け方は結構大雑把なんだろう。
聖書でいうと、「第二紀時代」にあたります。
古生代は現生の動物とは似ても似つかない無脊椎動物のバージェスモンスター達が地球を支配し始め、その後に魚類・昆虫・両生類・単弓類が古生代の各紀で地球に繁栄するようになった。脊椎動物はバージェスモンスター達と共に海で魚類からスタートした。その後、陸上に進出し両生類、爬虫類、単弓類へと進化していった。生物が進化せざるを得ない状況は地球がもたらす過酷な試練・・・・・・大量絶滅の危機を乗り越える為でもあった。天敵の居ない大型動物達は地球の環境の変化に対応しきれず絶滅したり小型化して生き延びていくしかなかった。天敵は居るが小型で環境の変化にも適応し易い動物は次の時代に大型化していき次の時代の支配者となっていく。生物の歴史は現代に至るまでそれの繰り返しで成り立っている。中生代も例外ではなかった。隕石による大量絶滅を生き残れなかった恐竜は絶滅し小型でひっそり暮らしていた哺乳類は次の新生代というステージの主役を飾ることになった。
中生代は全体として恐竜の時代の代名詞でもあった。古生代末期に現れた爬虫類はペルム紀末期の大量絶滅を免れ大型化し二足歩行する恐竜へと進化していった。進化したのは恐竜だけではなかった。爬虫類が地球の環境に適応して空や海にも対応するように進化していた。空に対応した爬虫類は翼竜へ、海に対応した爬虫類は魚竜や首長竜、海洋性の大型爬虫類になっていった。中生代は恐竜というよりも爬虫類の全盛期かつ黄金期にあたる時代だった。地球に飛来した隕石の衝突さえなければ恐竜の繁栄は現在も続いていたかもしれない。それだけ進化に成功した生き物だった。
三畳紀は約2億5100万年前から約1億9960万年前まで続いた地質時代だった。時代名の由来はこの時代の地層に堆積した岩が異なった種類で3層に渡って積み重なっていた事による。時代の位置的には古生代のペルム紀(二畳紀)の次の時代にあたる。地球史上最大規模の絶滅で古生代最後のイベントと言えるペルム紀の大量絶滅(スーパープルーム)を生き延びた種類は爬虫類やごく一部の生物種だけだった。この時代に入り、全ての大陸が一体化したパンゲア大陸が登場する。大量絶滅の後の為か砂漠化が著しく酸素濃度もペルム紀の30%から大幅ダウンした10%程度という低酸素環境になっていた。ペルム紀に繁栄していた単弓類は絶滅したがキノドン類から分岐進化した哺乳類は生き残った。哺乳類の進化についてはテレビだとBBCの『ウォーキング』シリーズやNHKスペシャルの『地球大進化』などが追っている。哺乳類という種族の登場そのものは2億2500万年前の三畳紀後期まで遡れる。この頃に生きていたネズミのような小さな生き物アデロバシレウスの化石から哺乳類の登場時期を見ることが出来る。哺乳類は単弓類のキノドン類から進化した。単弓類は哺乳類型爬虫類と呼ばれる外見や習性が哺乳類だが臓器器官や生態は爬虫類という生き物で彼等は爬虫類の双弓類と分岐進化したグループだった。元々単弓類も双弓類も有羊膜類という薄い卵の殻を持つ卵を産む両生類を共通先祖に持っていたが進化の過程で分岐し分かれていった。その両生類は海で生活していた魚類から進化した種で魚類はハイコウイクチスやミロクンミンギアなどの小型の無顎類の魚類まで進化のルーツを遡ることが出来る。アデロバシレウスは原始的な哺乳類だが発見された化石は恐竜の糞の化石にバラバラに砕けた頭骨が見られるだけで全体の骨格はよく分かっていない。その為かNHKスペシャルやBBCのウォーキングシリーズなどでこの生物についての徹底的な説明をされることがない。存在するかどうかが怪しいからだろう。ジュラ紀にはアデロバシレウスの直接的な子孫と思われる有胎盤類が登場し始める。エオマイアと呼ばれるその生き物は『地球大進化』にも取り上げられた。哺乳類が胎盤で子供を育て生まれるようになったのはこのエオマイアからと言われている。いわゆる胎生の始まりである。中生代は恐竜に怯えて夜に活発に活動するネズミのような哺乳類の姿を連想し易いが実は恐竜の子供を食う程大きな哺乳類(レペノマムス・ギガンティス)も居たようで必ずしも夜だけに行動してる訳でもないことが最近の研究で分かってきてる。白亜紀の6550万年前には哺乳類はネズミに限らず今日に見られる色々な哺乳動物に進化していたと考えることが出来る。中にはサルに似た動物も白亜紀には生息していたらしいが、隕石衝突で絶滅した。その霊長類のことを偽霊長類(プレシアダプス目)と呼ぶ。中生代の哺乳類は犬や猫、カワウソに似た哺乳形態と呼ばれる動物が恐竜と共に共存していたらしい。
恐竜と大型爬虫類が白亜紀末期の巨大隕石の衝突で姿を消すと恐竜のニッチを埋めるように夜行生活していた哺乳類が大型化し多種多様な目(種類)に進化するようになった。中生代の次の時代の新生代で恐竜の残党と呼べる恐鳥類よりも俊敏で捕食性が高いネコ科の大型動物や防御攻撃の鎧を身にまとった巨大なアルマジロのような生き物たちが現れ出すと恐竜(爬虫類)と哺乳類の形成は完全に逆転し今日に見られる哺乳類の楽園が形作られた。
恐竜の誕生は単弓類が栄え出した2億5000万年前にまで遡る。この頃の恐竜の先祖は双弓類と呼ばれる小さなトカゲである。陸上進出した両生類は乾燥した気候でも卵が産めるように殻をまとった卵を産むようになった。それがいつしか陸上に適応出来るようになっていた。そういうグループの事を有羊膜類と呼ぶ。有羊膜類も小さなトカゲのような姿だった。この有羊膜類から3つの種類のトカゲに分岐進化していった。単弓類…哺乳類型爬虫類と呼ばれる我々哺乳類の先祖だったグループ。無弓類…スクトサウルスのような亀の先祖だと考えられていた大型爬虫類を生み出したグループ。このグループはジュラ紀を迎える前に単弓類と共に絶滅した。現在は亀の先祖とは無関係だとされている。そして、双弓類。別名、爬虫類。恐竜やトカゲ、蛇や亀、ワニ、翼竜や魚竜、首長竜などのトカゲっぽい姿の動物は全てこのグループに属する。広義的には鳥もこのグループに含まれる。恐竜に進化する双弓類は二足歩行を行うという特徴を持っていた。この機能が肺を進化させて気嚢システムを作り出していった。気嚢とは呼吸機関の一種で、吸い出した酸素の圧力で二酸化炭素を常に吐き続けるというもの。例えるなら、止まることのない連続回転で動くベルトコンベアのようなものか。人間や哺乳類は低酸素環境を生き延びる為に横隔膜を作り出し、肋骨の数を減らしてお腹に肋骨を持たないようにした。横隔膜は引き上げることで溜まった酸素を一気に吐き出すポンプのようなもので、恐竜とは全く別の方向で生み出された呼吸システムだった。恐竜が巨大化出来た理由は常に酸素を吸い続けられる優れた呼吸システムの恩恵だと言われているが本当のところはどうなのか分からない。当時の地球の重力が軽かった為とも言われるが、新生代に入っても6メートル級の哺乳類(インドリコテリウム)が生まれている背景を考えると動物の巨大化は重力の軽さや酸素濃度の濃さだけでは決まらないだろう。様々な要因が絡み合って生まれたものだと思われる。当時の地球の支配者だった多くの単弓類がスーパープルームにより大量絶滅すると昆虫を主食にするほど小さかった双弓類は突如巨大化していった。三畳紀に入ると、パンゲア大陸が生まれた。この頃はまだ単弓類が生息していたがゴルゴノプスのような捕食性がある巨大な単弓類は居なかった。代わりに肉食動物のニッチを埋めたのが爬虫類だった。小さなトカゲから恐竜以外に様々な種が生まれた。ワニの先祖にあたる爬虫類、3メートルを越える大型爬虫類などである。恐竜に進化したものはコエロフィシスやオビラプトルと言われる種でバレリーナのような華奢な足を持っていた。彼等は大きくても体長2メートル程で素早いが牛や豚のような大きい動物を狩れるほどのハンターではなかった。鋭い歯を持った尖った口は魚や昆虫のような小さい動物を食べるもので、植物食動物を襲う捕食恐竜ではなかった。しかし、三畳紀末期には毒で単弓類のリストロサウルスなどを襲う肉食恐竜も出現した。
このような二足歩行の肉食恐竜を獣脚類と呼ぶ。このグループの一部から生まれたのが鳥類になる。つまり、最初の恐竜は肉食だった訳である。だが、昆虫や魚のような小さい動物だけではエネルギー消費を賄いきれなかった。また三畳紀の終わり頃に不安定だった火山活動が再開したので肉だけでカロリーを摂取するのが不可能になった。単弓類(リストロサウルスなど)の生き残りが絶滅したことも大きい要因である。そういった一部のグループが身近にあって逃げることのない草や植物に興味を示した。そうしたグループが植物食恐竜へと進化していった。植物食は四足歩行の鳥盤目と二足歩行の鳥脚類が居る。まぁ、恐竜の特徴は大きく2種類あって竜盤目と鳥盤目に分かれる。そこから足の特徴の獣脚類と鳥脚類という具合に分かれていく。植物食恐竜は生き残っていたリストロサウルスなどの単弓類からそのニッチを奪った。新たな餌が現れた事で肉食恐竜も巨大化していきそれを狙うハンターになっていった。恐竜の世界が生まれた過程はこういう事情である。コエロフィシスのような初期の恐竜は魚や昆虫以外に単弓類の生き残りのキノドン属や初期哺乳類のアデロバシレウスのようなネズミも食糧にしていた。そういう天敵が常に傍に居た為にキノドン属を最期に単弓類は滅び、哺乳類は犬猫程度の大きさの動物にまでしか進化出来なかった。エオマイアのような胎生を手に入れた種が現れた理由としては食糧を満足に獲得できなかった。当時の哺乳類は子供を産むチャンスがかなり限られていた。危険な賭けだったが巣穴を掘り起こされて卵が潰されるリスクよりも子供と共に逃げ延びる賭けに転じたと言われる。哺乳類が胎生を持てたのは低酸素環境に対応する為に肋骨の数を減らし横隔膜を作り、お腹を空洞にする事が出来た為だとも言われている。
三畳紀の次の時代のジュラ紀は約1億9960万年前から1億4550万年前まで続いた中生代に属する地質時代だった。ジュラ紀の名前の由来は先ほどの説明通りフランス東部からスイス西部にまたがるジュラ山脈が元になっている。有名な恐竜SF小説『ジュラシック・パーク』もこの時代の名前にあやかっている。ただ、作品に登場する恐竜はジュラ紀に限定している訳ではなく三畳紀と白亜紀の恐竜も出てくるし作品のレギュラー恐竜と言えるティラノサウルスやトリケラトプスは白亜紀の恐竜なので作品に登場する恐竜はジュラ紀とあまり関係ない恐竜が多い。時代名が中生代唯一のカタカナなので幼少時より恐竜が好きだった人にとっては一番思い入れが強い時代はこの時代だと思う。だが、幼少時よりよく知られるティラノサウルスなどが登場する時代は白亜紀なのでジュラ紀の名前よりも覚えやすい時代名の方に親しみがある人が多いのではないかと思う。この時代には被子植物(花や果実)が登場し原始的な鳥類(始祖鳥)も現れ出した。恐竜の全盛期と呼べる時代で三畳紀の頃に比べて恐竜が地球を支配する場もかなり増えていった。この時代、有名な恐竜と大型爬虫類はイクチオサウルス(魚竜)、エラスモサウルス(首長竜)、リオプレウロドン(首長竜)、ブラキオサウルス(竜脚類)、プレシオサウルス(首長竜)、ディプロドクス(竜脚類)、ステゴサウルス(剣竜類)、アロサウルス(獣脚類)、アーケオプテリクス(始祖鳥)、ディロフォサウルス(獣脚類)、ケラトサウルス(獣脚類)などが挙げられる。これらの生き物は恐竜をテーマあるいはモチーフにした創作やドキュメンタリー番組に出演した経験のある生き物たちである。
鳥類は1億5000万年前のジュラ紀頃に現れた。20年、30年ほど前から化石が発見されている有名な始祖鳥こそが鳥類のルーツとされている。始祖鳥は獣脚類の一部の恐竜から進化した生き物とされているのが現在の学説である。獣脚類とはアロサウルスやケラトサウルスのような肉食恐竜の事である。恐竜は大まかに獣脚類と竜脚類などに分けることができる。肉食恐竜は二足歩行する獣脚類だが草食恐竜は四足歩行の竜脚類や剣竜類というのが基本的なスタイルで鳥類は肉食恐竜から進化していったと見ていいだろう。始祖鳥のような爬虫類の特徴も併せ持った鳥類は嘴がないが歯があり羽毛に覆われ後ろ脚にも羽が付いていた。飛翔することは出来ないが木々に飛び移る滑空のスタイルで昆虫などを捕食していたと考えられる。現在は恐竜に羽毛が付いており恒温動物だったとする学説が一般的で最近の恐竜像は獰猛な爬虫類というよりもカラフルな羽毛に覆われた鳥類という側面の方が強くなってきている。白亜紀には原始的な鳥類が現れ出して多様化していくが草食性だったらしい。始祖鳥、原始的な鳥類は6500万年前の巨大隕石の衝突で恐竜や大型爬虫類と共に絶滅したが新生代に入ると哺乳類よりも先に地球環境の変化に適応し巨大化して獰猛なハンターになっていた。恐鳥類の登場である。ディアトリマ等の恐鳥類は空を飛ぶことは出来なかったが瞬発的な脚力で獲物となる小型哺乳類を追い詰め捕食していたと考えられている。だが、ミアキスから進化したサーベルタイガー類などが肉食動物の役割のニッチを埋め始めると肉食動物同士の生存競争に敗れ人類が登場する第四紀までに絶滅していくことになる。残った鳥類は小型化し空を飛び回り昆虫や木の実を捕食するようになり空を飛べない鳥は人類に狩られて絶滅したりダチョウのように特筆すべき身体能力を高めて環境に適応していった。鳥類が恐竜の子孫と言われる由縁はこういうことである。また鳥類の登場により現在見られる脊椎動物の全ての亜門が揃ったことになる。今後の地球史で脊椎動物と無脊椎動物に新たなグループが追加されることは間違いないと思うが人類が繁栄している以上は進化の加速は停滞することになるだろう。ジュラ紀は竜脚類と呼ばれる首の長い大型の四足歩行の草食恐竜が栄えた時代だった。
恐竜が生きていた最後の時代は約1億4300万年前から6500万年前にあたる白亜紀になる。白亜紀末に巨大隕石が地球に衝突して大型爬虫類と恐竜、アンモナイトなど中生代を代表する全ての動植物が絶滅した。ただ、アラモサウルスなど一部の恐竜は生き残ったらしく大量絶滅のあとの70万年後ぐらいまでは化石が残っていたらしい。全ての生物の70%が死滅した大量絶滅の一つで大量絶滅の代表例で白亜紀の大量絶滅がよく挙げられているが実際に地球史上最大規模だったのはペルム紀末期の大量絶滅ですべての生物の約96%が死滅している。恐竜人間などが想像されるほど恐竜の繁栄は生物史上例に見ない成功例だったので隕石が衝突しなければ恐竜は絶滅していなかったと考える学者は多いと聞く。一方で既に時代の変化の移り変わりによる地球環境の変化に耐えられず種族としては隕石が衝突せずとも自然淘汰されていたという説もある。まぁ、でも地質時代の大きな一区分を種族が丸ごと支配していた例というのは古生代にも新生代にも見られない事で約1億年近い長い期間繁栄出来てきたことを考えると隕石衝突さえなければ種族としての絶滅そのものはなかっただろう。まぁ、隕石に代わる地球環境の劇的な変化があった場合は別だけれども。ペルム紀末期の大量絶滅(スーパーブルーム)やスノーボールアースと比較するとまだマシという感じがするのでいずれにしろ地球規模の災害があった場合は環境の変化に耐えられず死滅してるんだろう。生物史を見ていると大型生物程環境の変化に対応しきれず絶滅していってる場合を何度も見ているので進化して大型化してしまうと勝ち組と同時に負け組になり易いんだと思う。大型生物が絶滅し易い要因は巨体を動かす為には大きなエネルギーが必要になるので草食肉食に限らず燃費が悪い。なので地球環境が変化して植物の数が激減するだけでも致命的なダメージを得る場合が多い。2つ目に隠れられる場所がない。災害や隕石衝突で住んでいる環境が砂漠化・寒冷化しても巣穴を作って逃げのびるなどの手段が取れない等が挙げられる。新生代に入ると俊敏で攻撃方法が多彩な小型哺乳類が現れているので肉食性の場合は生存競争に敗れ易い事も要因の一つじゃないかと思われる。新生代では大量絶滅は起こっていないが小型動物との生存競争に敗れてサーベルタイガー類や恐鳥類が絶滅に追い込まれている。そういえば、白亜紀末の大量絶滅をアラモサウルスなどが生き延びた話で思い出したけど、アノマロカリスなど一部の古生物も絶滅したと思われていた時期よりももう少し長い期間生息していた例(デボン紀)があったらしい。あと、『たけしの万物創世記』によればマンモスもエジプトにピラミッドが作られる紀元前3000年頃までは生き延びていたらしい。絶滅のイベントを避けても絶滅の運命から避けられないのはやはり環境の変化に対応しきれないのと新しい動植物の登場による生存競争に勝てなかったからなんだろう。この時代に生きていた有名な動物はアーケロン(巨大な亀)、アラモサウルス(竜脚類)、アンキロサウルス(曲竜類)、イグアノドン(鳥脚類)、ヴェロキラプトル(獣脚類)、エオマイア(哺乳類)、オルニトミムス(獣脚類)、スピノサウルス(獣脚類)、ディノスクス(巨大なワニ)、ティラノサウルス(獣脚類)、トリケラトプス(角竜類)、パキケファロサウルス(堅頭竜類)、パラサウロロフス(鳥脚類)、フタバスズキリュウ(首長竜)、プテラノドン(翼竜)、マイアサウラ(鳥脚類)、ミンミ(曲竜類)、モササウルス(海棲爬虫類)、モノクロニウス(角竜類)、アルバートサウルス(獣脚類)、プロトケラトプス(角竜類)など。テレビのドキュメンタリーや映画、アニメ、ゲーム、漫画、ホビー、小説などの有名な作品で登場したあるいはモチーフにされたこの時代の絶滅動物たちです。動物の名前によく「~サウルス」などと名付けられてますがこれは爬虫類によく付けられる名前のようです。クジラの祖先であるバシロサウルスが何故「~サウルス」という名前が付けられてるかというと骨格の特徴が爬虫類っぽかったからです。哺乳類の特徴を持つクジラの祖先と分かった時には既に遅く学会や学術界では発見者が学名を付けた場合は発見者の許諾なしには改名させることが出来ないというルールになってるようでバシロサウルスも名前から「サウルス」という名前を消してもらえませんでした。あと、化石や惑星の発見の場合は先に見つけた発見者や学者が名前を自由に付けていいというルールになっていてたとえ後世で生態や動物種族としての特徴が違っていても学名は容易に変更出来ないっぽいですね。あ、あと俺が草食恐竜は全て四足歩行とか言ってましたがよく考えたらイグアノドンやパラサウロロフスのような鳥脚類が居ました。
>中生代における恐竜と哺乳類の進化の軌跡
古生代の最大イベント、ペルム紀の大量絶滅を乗り越えると、生き残った生物たちには厳しい試練が待ち受けていました。それは低酸素環境です。酸素不足で命の危機に晒される事は過去にデボン紀の大量絶滅と石炭紀における河川地域の干ばつ現象がありました。それに比べると酸素が全くない環境じゃない三畳紀の地球はマシだったのかもしれません。しかし、体長1メートルを超える大型の肉食性単弓類(ゴルゴノプス)と草食性の無弓類(スクトサウルス)は全て絶滅していきました。低酸素環境を乗り越える為に双弓類は二足歩行した後で気嚢システムを肺に作り出して酸素が常に体内に流れ続ける構造を作りました。一方の単弓類は哺乳類に進化して、横隔膜を作り出して使える酸素量の上限を決めて酸素を小まめに節約する手段を取りました。
次に生物たちが対策を取った方法は鱗の進化でした。鱗はデボン紀の魚類達の時に節足動物や無脊椎動物の捕食から体を守る為に進化させた部位でした。中生代に入ると、恐竜は鱗から羽毛を作り出して、哺乳類は体毛を生み出しました。哺乳類と恐竜が鱗から毛に進化させなければならなかった理由は子育てと卵を孵化させる成功率を上げる為でした。当時の地球は火山の活発化で熱帯地域になっていましたが、子供を生存させる為には安定した温度を保つ必要がありました。哺乳類や恐竜は魚類の頃と違って産める子どもに数が限られていたので、確実に子供を育てられる手段を取らなければなりませんでした。
恐竜が空を飛びたいと思って鳥類に進化した訳ではなく、実際には子供を飼育する為の保温機能を手に入れるために鱗から羽毛へ進化させたらしいです。子供を慈しみ育てるという意味では哺乳類も恐竜も子育て仲間なのかもしれません。
三畳紀の頃は恐竜の時代とは呼べない様々な種が入り乱れた時代でした。大型のワニ類と巨大な両生類が食物連鎖の頂点に立っていました。哺乳類の先祖だった単弓類は肉食動物も植物食動物も小型になり、彼らの餌の対象でしかありませんでした。一方の双弓類はワニ類とトカゲ類を誕生させて、肉食性単弓類の後継者として地球を支配していました。コエロフィシスなどの小型恐竜は魚や昆虫、あるいは毒で単弓類を襲う程度のハイエナ的立ち位置で脅威と呼べる存在ではありませんでした。
三畳紀の大量絶滅が終わったジュラ紀と白亜紀には恐竜がニッチを埋める為に植物食恐竜と肉食恐竜に分化していきました。高いシダ植物を食べる植物食恐竜が現れた為に肉食恐竜も体長5メートルを超える種類ばかりが出現するようになりました。
>恐竜は爬虫類ではないのか?
一般人がよく持つ疑問ですが、恐竜は爬虫類じゃないそうです。双弓類という意味では恐竜も現生爬虫類も同じ仲間らしいです。双弓類は二種類に分岐進化したそうです。一つは爬虫類グループ。もう一つは恐竜グループです。爬虫類グループの中から更に分化したのが魚竜や首長竜、翼竜などです。ワニやトカゲは恐竜よりも古いそうですが、恐竜の兄弟というよりは遠い親戚にあたります。ヘビはジュラ紀半ばぐらいに海に出現したとか言われてますね。カメは三畳紀には既に居たそうなので、スクトサウルスの子孫だと考えられていましたが、違うそうです。肉食恐竜から進化したのが鳥類と言われているので、遺伝子実験する場合は爬虫類や両生類よりも鳥類の方が参考になるそうです。
恐竜と爬虫類の違いは歩幅と骨盤だそうです。ワニやトカゲは腕立て伏せの腕立て中のような状態で匍匐前進しますが、恐竜の場合は内股で歩行するのが特徴らしいです。哺乳類型爬虫類なんかがワニやトカゲに似てる感じですが、彼等の場合はお腹を地面に付けながら歩いてる訳じゃないので、ワニやトカゲとはまた違う感じです。動物の分類は骨格や生態特徴で細分化されることが多いみたいですが、どこかで分岐進化はしているので、広義的に見れば全動物は全て同じだとも言えますね。
ワニについては生物史上最も成功した動物の一種ですね。サメについては約4億年前のデボン紀の頃には既に居たそうですが、現代でも一部の地域で食物連鎖の頂点に君臨しているという意味では成功している動物だと言えます。ワニは現代では淡水地域と一部の海水地域でしか活動していませんが、かつては海水地域や陸上地域でも捕食動物として君臨していたようです。中生代に至っては約10メートル以上の大型のワニが居て、二足歩行が可能な種も居ました。新生代に入ると、陸上性のワニ類が哺乳類を捕食しまくってたようです。
ヘビや亀も中生代の頃は5メートルや6メートル級の大型の種類が居たそうです。そして、捕食動物だったそうです。
中生代は恐竜や魚竜、翼竜などしか注目されませんが、実際には現生爬虫類の先祖も大型化に成功していて、哺乳類が活動する上では悩みの種だったようです。
しかも、初期の鳥類も肉食動物でした。初期の鳥類は肉食恐竜の子孫な上に果物を砕く嘴ではなく、ギザギザの鋭三角形の歯で小型哺乳類と昆虫を捕食する獰猛な動物だったようです。
つまり、哺乳類の天敵は恐竜だけではなく、現生爬虫類の先祖も鳥類も天敵だった訳です。そして、新生代に恐竜が姿を消すようになると、陸上性のワニ類と鳥類が哺乳類に脅威を及ぼすようになりました。
冬眠とは哺乳類と鳥類の一部が活動を停止させ、体温を低下させた状態で土の中や木の中で食料の少ない冬期間を過ごす時期を指す。広義では魚類と両生類と爬虫類と昆虫、無脊椎動物も含める。
Wikipediaの記事を読んでて気付いたんですが、これって「恐竜絶滅」と関係あるんじゃね? って思った。
NHKスペシャルの『生命40億年~はるかな旅』では恐竜絶滅原因を被子植物の生息範囲の拡大に対応しきれなくなった草食恐竜が餓死したという設定になっています。
後世においては番組に制作協力した金子隆一氏が後の書籍で番組批判を行ったり、インタビューを行った科学者達からもクレームの嵐だったというサイエンスドキュメンタリー番組です。
まぁ、Youtubeにも上げられてたけど、今見ると『地球大進化』よりはクオリティ高いんですけどね、アレって。番組回数と視聴時間もエンタメ黄金期だった為か物凄く長いですしね。『地球大進化』が6回放送なのに対して、『生命』では9回です。更に『地球創世記』では12回程度と昔に遡るほど、視聴時間と番組回数は多いんですよね。
まぁ、インターネットやビデオ再生機器、ケーブルテレビなどが家庭普及するのに従って、番組制作側も何度も協議しないといけないし、番組の度にクレーム入れられるから、慎重になって短くなるんでしょうけどね。
『生命』では花の誕生が草食動物を餓死に追い詰めたと紹介していたけど、現在はその仮説も間違いになりましたね。まぁ、当時からトンデモ仮説だったそうなんですけどね。もし、花と小動物が共生関係なら、食虫植物だとか毒をもった花なんて居ないような気もするんですけどね。
蜜と昆虫の共生関係は理科で習ったから知ってるけど、果実と哺乳類の場合は例外な気もしますけどね。毒を持った果物だとか堅い殻を持った果実とかもありますからね。
真核動物誕生の時も思ったけど、生物同士の共生関係って実際には薄そうな気もしますけどね。自然界を見てると、毒だとか棘だとか堅い殻なんかを持った動植物も少なくないし、寄生虫なんかも居たりするから、お互いに利用できる部分を最大限に利用してるだけのような気もする。まぁ、フェアな関係っていう関係じゃないでしょうね。メリットがあるから、それに適応するように進化しただけな気もします。
恐竜の絶滅原因は隕石で決着してますが、恐竜が絶滅するまでの経緯に何があったのかはあまり知られていません。地球が寒冷化になって餌不足になったっていう話がよく語られる話ですが、もし実際に地球が寒冷化したのが恐竜絶滅の経緯になったのであれば、冬眠が重要な鍵を握ってるでしょうね。
白亜紀の大量絶滅では恐竜以外に大型爬虫類の翼竜と魚竜と首長竜やアンモナイトも死んでいますが、もし恐竜に冬眠機能が備わっていなかったのなら、絶滅したのは自然な流れかもしれません。
一応、テレビなどでは恐竜は冬眠が可能な種類も居るらしいですが、もしそういうのが居たのだとしたら、約5000万年生き延びたアラモサウルスなどが該当するんだと思う。
冬眠の定義が現生生物と植物だけに適応される物なら、恐竜や大型爬虫類などが絶滅したのもなんとなく道理が通りそうな気もするんですよね。
恐竜絶滅時の地球環境で火山噴火やスーパープルーム現象に見られるマグマ大地なんていう話はあまり聞かないし、生物の絶滅種がプルーム時の97%に対して70%弱なら、多分寒冷化が原因だと思う。
新生代では哺乳類と鳥類が飛躍的に活動するようになりましたが、新生代にも氷河期なんていうのがあって、それまででも陸生のワニ類だとか大型の爬虫類、両生類などは絶滅していますからね。
冬眠に最適化している哺乳類と鳥類以外は大型の生物が見受けられないところを見ると、やっぱり恐竜は寒さに適応出来なかったんだろうなって思います。
古生物学者が冬眠をクローズアップしてるのかどうかは知りませんが、氷河期を挟んでいる新生代で哺乳類と鳥類しか多種多様な大型の種類を繁栄させていないところを見ると、冬眠が恐竜の絶滅に大きく関係するんじゃないのかな? って私は思いますけどね。
冬眠に対応したアラモサウルスなどの種類がたまたま生き延びたりもしたんでしょうが、そういう種類も崩れた生態系の中で種を存続させ続けるのは難しかったんだろうなって思う。
新生代の動物はボールジョイント関節のような骨を持った機敏な動物が多かったそうですから。その為、関節の可動部分が少なかった陸上性のワニ類と恐鳥類はヒエノドンなどの群れでチームワークを取る肉食性哺乳類との生存競争に敗北したそうです。
鈍重な恐竜が生き延びたとしても機動性と群れでチームワークを取る哺乳類との生存競争では勝ち目が無かったと思う。
単弓類も同じ理由で三畳紀~ジュラ紀には絶滅していますしね。三畳紀の頃はリストロサウルスなどの草食性の大型単弓類も生息していたそうですが、小型で機敏性があり、毒を持ったラプトル系の捕食対象でしかなかったそうです。
動物が毒を持つというのは実際には恐竜の頃からだと思いますよ。そりゃあ、タコだとか昆虫にはそういうのも居るんでしょうが、脊椎動物が毒を持ち始めるのは恐竜の頃からだったと思う。
>人類は本当に賢いのか?
20万年前のホモ・サピエンスと脳容量は殆ど変わらないらしい。ちなみにホモ・サピエンスの頭蓋骨はチンパンジーの子供とそっくりなので、チンパンジーのような生き物の子供がそのまま大人になった姿がホモ・サピエンスで、知性と理性を手に入れたのではないか? と言われている。
人類が賢い由縁は経験を知識として共有する事にあると思う。次の2045年の技術的特異点以降は地球の支配者が緩やかに人工知能に切り替わると思うが、人工知能が人類より賢くなると思われる由縁は生命体で表現すると、人工知能が単一生命体にも変化出来る強みにあると思う。
数多くの多細胞生物は個体の経験を伝播することで組織として知識を共有化出来るが、経験した個体が死ねば深い知識は損なわれる。
しかし、人工知能は多細胞生物として様々な個体の経験を蓄積出来る上に単細胞生物のように経験を合体することで知識をネットワーク上でアーカイブス化出来るので、人類よりも知識の進化スピードは速くなると言われている。
人工知能が人類の知能を上回るというのはその側面のメリットもあると思う。人類は一個体が努力して経験することで周囲に知識を伝播出来るが、人工知能は最初から経験した深い知識を半永続的に維持出来る上に個体に分割したデータを集合させることで己の知識として増幅させる事が出来る。
分かり易く言うのなら、『パーマン』に出てきたコピーロボットの経験や知識を本人に直接受け渡す事が出来る。
ホモ・サピエンスという学名は「賢い人類」を意味するが、実際のところは過去の歴史書や記録を読み取って経験を疑似的に受け継ぐことでその経験を知識として発展させることしか出来ない。
でも、人工知能は生きた経験をそのまま知識として上積みしていけるので、個体の知的生命体という意味では人類以上に賢いと思う。人類の場合は多細胞生物なので、経験の伝播が全体に正確に届く訳じゃないし、実際に生きた経験を全員が体験している訳じゃない。
例えば、スミロドンに襲われた出来事やローマ帝国でカエサルの暗殺を目撃した事実も現実には体験していない。
だが、人工知能の場合は死なない上に単一生命体として集合して経験と知識を共有する事が出来るので、そういう意味では人類以上に知識の寿命が長いとも言えるのだ。
何故、人工知能が人類を上回る知的生命体になるのか? というと、そういう側面もある。勿論、経験や知識の獲得スピードが指数関数的に掛け算方式で積み重なる事もあると思う。
人工知能は生命の定義に当てはまらないが、人工知能を生命体の特徴に当てはめるとしよう。
すると、人工知能はベニクラゲと同じように不老不死の能力を持ち、トカゲのように欠損したデータを再生する能力があり、アメーバや真核生物のように単細胞生物として集合する事も出来る。更に人類以上の知能と知性の進化スピードを誇る。
もし、人工知能を生命体として捉えるとするのなら、人類の次の支配者は人工知能やロボットなどだと私は思う。
>人類に至るまでの分かり易い進化の流れ
・有機物(アミノ酸)→DNA(アミノ酸の集合体)→原核生物(バクテリア)→真核生物(シアノバクテリアなど)→海綿動物(オタビア・アンティクア)→エディアカラ動物群(ホヤの幼体?)→バージェス動物群(ハイコウイクチス)→無顎類(アランダスピス)→淡水魚(プテラスピス)→魚類(ユーノステプテロン)→肺魚→両生類(イクチオステガなど)→有羊膜類(ウェストロティアーナ)→単弓類・哺乳類型爬虫類(ディメトロドンなど)→獣弓目(ディイクトドンなど)→キノドン属(トリナクソドン)→哺乳類(アデロバシレウス)→有胎盤類(エオマイアなど)→真獣齧上目(ウサギ目?)→ツパイ目→ヒヨケザル目→霊長類(ノタルタクス)→直鼻猿亜目→真猿類→狭鼻猿類→ヒト上科(カトピテクス?)→ヒト科(エジプトピテクス?)→ヒト亜科→ヒト族(プロコンスル?)→ヒト亜族(トゥーマイ猿人?)→アウストラロピテクス(猿人)→ホモ・ハビリス(原人)→ホモ・エルガトス(原人)→ネアンデルタール人?(旧人)→クロマニョン人?(新人)→ホモ・サピエンス(現生人類・ネグロイド)→ホモ・サピエンス・サピエンス(ネグロイド・モンゴロイド・コーカソイドに分派する)