<歴史を動画で知ろう・最終回~未来の世界へ~>
>技術特異点について
Twitterでも技術的特異点についての不満だとか感想をぶちまけてるけど、実は30年前にも「人間の仕事はコンピューターに奪われる」なんて事が雑誌や新聞のコラムで語られてたらしい。まぁ、1985年の事だから、バブル景気に浮かれて未来を危惧する人ってSF作家とか一部の政治家しか居なかったらしいですけどね。
人類全体の労働が消えた方がどれだけ幸せだっただろうか・・・・・・って思うことがあります。まぁ、実際には人間の生活は楽になったし便利になったけど、労働面や社会面は余計に息苦しくなっただけですからね。
30年前の頃と比較して、変わったことというと、コンピューターの普及化と女性の社会進出と非正規雇用の充満と雇用におけるグローバリゼーション、機械のオートメーション化辺りでしょうか。
90年代に入って普及したのが工場機械におけるオートメーション化だと思う。これによって、大量生産と大量消費の二次ブームが起こり、地球環境問題も国連で盛んに議論されるようになりました。日本車が発展途上国にまで大量出荷されるようになった時代ですからね。90年代の頃は政治も創作も盛んに地球温暖化だとか16世紀以降の絶滅動物にスポットを充ててエコを叫ぶ環境宗教がブーム化してたように思う。代表的なのは藤子・F・不二雄作品でしょうか。まぁ、あの人は70年代の頃から盛んに地球環境をテーマにしたSF作品ばかり描いてたけど、90年代にはエスカレートして『ドラえもん』のような児童漫画にまで環境をテーマにしてた気がする。幼心には説教臭くて鬱陶しいなぁなんて思ってましたね。まぁ、似たようなところでドゥーガル・ディクソン氏も『マンアフターマン』でそういうのを語ってた気がする。ただ、地球環境問題は解決したのか? というと、ある程度は解決したように思う。経済が世界レベルで悪化したから、リサイクルだとか再生原料で賄う企業と家庭は自然に増えましたよね。物価や税金が上昇したのも原因だと思う。
2000年代に入ると、女性の社会進出と労働者のグローバリゼーションとIT革命と非正規雇用の普及が始まった。外国人労働者自体は90年代の頃から普及していたけれど、日本国内の工場や単純作業者にまで外国人労働者を利用し始めたのは2000年代からだと思う。女性の社会進出自体は大正時代からですが、男女雇用均等法なんていうのが1999年に成立したから、女性の採用条件だけは滅茶苦茶緩くなった印象がある。まぁ、それでも非正規雇用やキャリアコンサルタントなどのコンサルタント業に限定されますけどね。IT革命はコンピューターのオフィス普及とITエンジニアという新たな雇用を生み出したけど、専門性が高過ぎるので一部の若年労働者以外にはマッチしないっていう状況ですね。非正規雇用の普及は竹中小泉の構造改革による雇用破壊の賜物だけど、恩恵を受けてる労働者は殆ど居ないって感じです。
技術革新が労働には悪い影響しか与えないっていうのは前の記事でも語ったんだけど、技術革新自体は悪くないんですよ。問題なのは技術におけるスピードだと思う。例えば、紡績機が出来たのは12世紀ごろで、紡績工場に発展したのは17世紀頃の話なんですが、ここ数十年の技術革新っていうのはスパンが物凄く短いんですよね。技術の発展スピードが緩やかであるのならば、人間の労働環境の適応能力も別の職種への教育環境も整えられるかもしれないんだけど、それをする準備する時間さえも無いのが現状だと思う。だから、結果的には自殺率もニート率も生活保護受給者も年々上昇する傾向にあるんだと思う。
別の問題は労働者の人口数が減少する一方で、老人や働けない社会的弱者の人口数が増加していくっていう問題でしょうね。日本だけの話なんだろうけど、老人や働けない人の数が多いせいで、第3次産業の労働時間と労働密度が量的に増えて、精神疾患者数や離職率を上昇させる悪循環にも陥ってるように思う。
第3次産業の仕事内容が楽で年休や年収に魅力があればいいんだけど、実際にはどの条件も最悪になっていく傾向が高いですからね。おまけに利用者が支払う料金金額も異常に低いから、労働者ばかりが損をする構造になっている。糸井重里さんはTwitter内で第3次産業は人間がやり続けたほうがいいって利用者視点で語ってたけど、労働者側からすれば溜まったもんじゃないと思う。
まぁ、糸井さんって言い方悪いけど、第3次産業で働いた事のない人だから、高見の見物でそう言う事を言えるんでしょうけどね。確か、大学中退後にやってた仕事が土方のアルバイトだっけ。利用者目線で語るのも結構だけど、労働者目線でも語った方がいいよ、マジで。第3次産業の労働内容で満足して働いてる労働者ってバイトレベルでも少ないはずですよ。まぁ、セミリタイアしてるから労働者の事なんかどうでもいいんだろうな。あと、元々は成功者で支配者側の人間ですしね、糸井さんって。経営者経験しかないから、接客業の現場の労働者の気持ちとか現状って知らないんだろうな。接客や第3次産業は機械化の方がマシだと思いますけどね。
マックやすき家の反抗デモを見れば分かると思うけど、新自由主義経済もデフレ産業も限界に来ている事がここ最近のサービス業の流れでよく分かる。
大体、年休80日だとか90日で、時給が700~800円で、人間関係が客メインで最悪で、仕事量の多い接客業をやりたいって奴ってどんだけ居るよ?
営業やら接客業の仕事密度って数十年前の何倍にも膨れ上がった気がする。だから、離職率も鬱病発症も自殺率も異常に高いんだと思う。
工場作業員に成れるのならそっちの方が圧倒的にマシだろうけど、正社員求人で雇うまともな工場って皆無になりましたしね。
第3次産業やブラック企業が無くなったら日本が潰れるとか言ってる奴もネット上に居るけど、自分がそこの労働者だったら、逆の事を言うだろ。
っていうか、不特定多数の赤の他人の為に働く事を正当化して働く事を義務付けるのなら、そんな国は潰れた方がマシな気がするけどなぁ。
ブラック企業や第3次産業の雇用数が増加した分、老人の数が増えて少子化が加速していく訳なんだから、ニートや自殺の方が社会的には貢献してる方だと思う。
第3次産業やブラック企業で働く労働者が消えれば、貧困層や年寄りも道連れに餓死していくんだろうけど、国家の存続という意味ではそっちの方がマシかもしれませんね。
不特定多数の貧困層や老人を生かす為に生贄になる若年労働者を増加させてブラック企業の母体数を増やして国家を延命させてる事が正当なのか? というと、逆だと思うけどな。
悪い言い方だけど、無能な労働者も貧困層も老人も数が減れば、国家としての運営機能は小規模ながらも活動し続ける。もしくは企業や経営者側にペナルティを与えて労働の活動時間を短時間化させて消費と生産の効率化を一極に集中させる事だと思う。
そうすることでも国家は小規模ながらも機能し続けると思う。日本は土地的な割合で言うと、人口数が異常に多いし、経済力も持ちすぎるんだと思う。外交的な手段が経済力を手腕に持つ事しかなかったんだろうけど、その手段は今後は通用しないと思う。
しかし、第3次産業の雇用数がロボットや3Dプリンタなどの新技術で減少するのか? というと、実際には逆だと思いますね。
ロボットや人工知能が感情表現や「心」を持つようになる時は技術的特異点を迎えた後も困難だと思う。SF作品なんかでも感情表現を抱くロボットの開発に困難して、新たな悲劇を生む物語が多いけれど、現実世界の場合でも感情表現や心を持つロボットの開発はタイムマシンや原始の宇宙誕生の再現実験並に難しいと思う。
ロボットそのものはビジネスの場や家庭で普及するだろうけど、実際にロボットや3Dプリンタが活躍する職業は加工メーカーの工場やら技術的専門職、科学者などの仕事だと思う。
未だに金属加工メーカーで指を飛ばしたり、溶鉱炉に飛び込んでお亡くなりになる人が居るけれど、実際にロボットが優先されるのはそういった危険な職業や職場だと思うんですよね。薬剤師だとか看護師とかレントゲン技師や整備士みたいな職業もロボットに取って代わられる気がする。プログラムを一定に組み込んでおけばどうにかなりますしね。
最終的には第3次産業は最期まで残りそうな気がするんですよね。ワトソンとかいうSiriみたいな人工知能が金融機関のコールセンターで活躍している場合はあるけれど、携帯電話ショップやらレストランの従業員とかは無理だと思う。
金融機関のコールセンターを活用する客ってある程度賢かったり、法人関係の人間がやってたりするから、質問内容の範囲が限られるし、分り易いんだけど、DQNだとか知能の低い人間が接客業の仕事に質問する時って、大抵会話が成り立ちませんからね。
技術的特異点に向かう一方なら、人工知能の知能は技術的特異点までに遺伝的アルゴリズムで上昇していくんだろうけど、人間の知能ってマイナスから100までの知能の人が居る訳だから、賢すぎる人工知能と対話出来ないんじゃないか? と思うんですよね。
人間同士の場合でも知能指数が違う人間同士では対話が成り立たないらしいから、知能指数の平均が人間以上になった人工知能と対話する場合は知能の低い人間と人工知能の対話は成り立たないと思う。
感情表現を抜きにしても、低レベルな人間が客相手になる仕事は最後まで人間の仕事になると思う。
人工知能を意図的にバカの対話に合わせられるレベルに設定出来るのならいいんだけど、それを設定すること自体が難しいから、接客業や第3次産業の仕事は最後まで人間の役割だと思う。
技術的特異点が感情を持つロボットの開発にこぎ着けるのならいいんだけど、絶対に無理だと思う。たとえ、感情を与えられても低レベルな人間の会話が成り立たないと思う。
あと、利用者が低料金しか支払わない仕事ほど人間の仕事として最後まで残り続けると思う。全人類が接客業やサービス業の労働者になればいい訳だけど、現代でさえも経営者と政治家と公務員の数が多くて経済の二極化が発生してる訳だから、底辺労働の存在価値や働く意義自体を失わさなければ格差社会は解消しないと思う。
しかし、技術革新というものは高等職ほど人間の仕事から奪っていくものだから、このまま進んでいけば、科学者や技術者、工場作業者、医療関係者の仕事は確実になくなると思う。それが問題だと思う。
どうすれば、技術革新で高望みしまくる企業の採用条件をクリア出来るのか? というと、義務教育レベルから理数系教育をベースにした教育を全児童に叩き込むしかないと思う。
道徳倫理を失った大人を作り上げることは危険だけど、文系大卒でさえも職を失いつつある現状である訳だから、少しでも国外で活躍出来る労働者の数を増やして理系職に特化した人間を輩出するしかないと思う。
>技術的特異点における6つの重要な時代
今回はきちんと調べました。カール氏の指す6つの時代とは以下の通りです。
1:物理と化学の時代・・・原子構造の情報
2:生物の時代・・・DNAの時代
3:脳の時代・・・ニューラルパターンの情報
4:テクノロジーの時代・・・ハードウェアとソフトウェアの設計情報
5:テクノロジーと人間の知能の融合の時代・・・生命のあり方(人類の知能も含む)が、人類の築いたテクノロジーの基盤に統合される
6:宇宙の覚醒の時代・・・大幅に拡大された人間の知能(非生物)が宇宙のすみずみまで行き渡る
まぁ、こんな感じです。分かり易く言うと、1~3までが過去です。4は現代、5・6は未来を指します。タイトル名がSF小説臭くて、4以降のシナリオがもはや宗教臭いですが、発達し過ぎた人工知能は宇宙空間全体の距離と真理全てを解き明かす事も可能らしいです。つまり、人工知能の科学力が6の時代までに到達すれば、全宇宙の宇宙人の位置情報と存在を解き明かす事が可能らしいです。6がいつ到達する時代かは不明ですが、ここでは約1万年後ぐらいに設定しておきます。いくらなんでも数千年の期間や数百年の期間では判別出来る物じゃないと信じたいので・・・・・・・。まぁ、今の科学力のままなら、6に到達するのは数百年後~数千年後とかとも言われてますけどね。まぁ、あんまり想像したくない話です。とりあえず、技術的特異点に到達した文明は宇宙全体と宇宙人の存在を知る事が可能らしいので、人類が宇宙人を発見できたとしたら、人類以上に知能が高い宇宙人は存在しないと言う事になります。逆のパターンの可能性もあるでしょうけど、逆の場合は宇宙人側が自分達の存在を隠してる可能性があります。
5については近未来という位置付けでいいかと思います。要するに人工知能が全人類の知能を超越した時代です。5と6の時代を地質学的に述べると、非生命の時代に当たります。5と6の時代を支配している動物は人間ですが、実際に科学技術や社会科学の発見やルール・文化を見出すのは人工知能の方が早いという時代です。人間に支配される存在は人工知能とロボットとサイボーグとクローンと遺伝子操作された生命体だと思われますが、人間よりも知性や体力の面で上回っているのは彼等の方でしょう。おそらく第3者視点あるいは後世の人間から見た場合は5と6の時代は「非生命の時代」と呼ばれるでしょうね。嫌な話ですが、人間が体系的に支配してるのはもはやハリボテみたいなもんだと思います。実際に地球と宇宙を支配している頂点の存在は非生命に属する存在でしょうね。地質学の時代的な呼び方で言うのなら「偽生代(ぎせいだい)」とも呼ぶんでしょうかね。生命が支配している時代だけど、生命じゃない生命が人間を操ってるみたいな感じの時代です。何故なら、機械や人工生命が発見したルールや科学技術や創作文化の言いなりになるのは人間だからです。機械が提案した事象を発表して議論を重ねて実行するのは人間ですが、それは人間が支配している時代と呼べるのかどうか? って話ですね。5と6の支配者が人間のままなのかどうかは分かりません。未来が進めば、人工知能が人間を奴隷にするような時代もあるかもしれませんからね。
<カール氏が提案するテクノロジー史における6つの時代の具体的な年代設定と思われる時代>
1・・・・・・・・・・約139億年前~約46億年前、約46億年前~約40億年前(冥王代)
2・・・・・・・・・・約40億年前~約5億5000万年前(始生代・原生代)
3・・・・・・・・・・約5億5000万年前~約1万年前(古生代・中生代・新生代)
4・・・・・・・・・・約1万年前~2045年(古代・中世・近世・近代・現代)
5・・・・・・・・・・2045年~???(近未来)
6・・・・・・・・・・・???(超未来・宇宙進出?)
<それぞれの時代の特徴>
1・・・・・・・・・・宇宙誕生、地球誕生、単細胞生物の誕生
2・・・・・・・・・・多細胞生物の誕生、軟体動物(クラゲやイソギンチャクなど)の出現、オゾン層の形成、大陸の形成
3・・・・・・・・・・無脊椎動物(カンブリア紀)、頭足類と節足動物(オルドビス紀)、植物の陸上進出(シルル紀)、魚類/昆虫類の陸上進出(デボン紀)、魚類の陸上進出/両生類(石炭紀)、単弓類(ペルム紀)、恐竜と爬虫類/被子植物の出現(中生代)、鳥類(古第三紀)、哺乳類(新第三紀)、人類の出現(第四紀)
4・・・・・・・・・・農業牧畜革命と文明(古代)、封建社会とルネサンス/大航海時代(中世)、市民革命と科学革命(近世)、産業革命と二度の世界大戦(近代)、第三世界と情報化革命(現代)、技術的特異点(2000年~2045年)
5・・・・・・・・・・人工知能の出現(2045年以降)、クローン・アンドロイド・サイボーグ・トランスヒューマン・人工生命など非生命体の誕生も可能か?
6・・・・・・・・・・地球外知的生命体との接触(???)、人工知能に基づく技術理論で宇宙進出と宇宙の謎の解明予定。
まぁ、こんなもんか。更に大まかに区分すると4つの時代に分類出来ますね。一つ目は「生命体が存在しなかった時代」です。まぁ、万物構成の時代と考えられますね。これが約139億年前~約40億年前まで続きます。約46億年前になると、地球が誕生して地球に必要な化学原子が隕石と小惑星と宇宙線などから集まります。
二つ目の時代が「生物の時代」です。この時代は約40億年前~約1万年前まで続くと想定出来ます。いわゆる知能を持つ事が出来なかった生物達が地球の自然環境と他の生命体の存在に翻弄された時代です。カール氏の指摘する6つの時代に当てはめると、2と3がこれに該当します。「DNAと脳の時代」です。
三つ目の時代が「人類の時代」です。これが約1万年前~2045年まで続きます。地球の支配者が人類に移り、人類の行動や思考の結果が地球環境と地球生物に影響を与えるようになった時代です。地球観点で言えば、3つの時代が地球にとっての自分史と言えるでしょうね。地球にとっては生命体と人類の存在が非常に厄介だったと言える。特に人類に関しては彼等の行動や思想の結果によって地球環境にも生態系にも影響を与える訳だから、地球にとっては人類の過ごした時代は見過ごせない時代と言えるでしょうね。カール氏の指摘する6つの時代に当てはめると、4がこの時代です。「テクノロジーの時代」です。
四つ目の時代が「非生命の時代」です。実質的な支配者は人類ですが、人類の知能を凌駕した人工知能やコンピューターが地球における真の支配者と言えるでしょうね。人工知能の思考が人類の思考とは言えないので、人工知能が提案した様々な種類の思想や発見が人類の取捨選択によって選ばれるのであれば、それはもはや人類が地球上の支配者とは呼べなくなる時代を意味すると思います。第3者や後世の人間にとっては2045年が「人類の時代」の終焉になるでしょうね。カール氏の指摘する5と6の時代がこの時代に当てはまります。「人工知能の時代」です。
たとえ、人工知能が人類を支配しなくても、人類が人工知能に頭脳労働を完全に任せるのであれば、映画『WALL・E』のように人類は肉体的にも頭脳的にも退化していく事になると思う。天才アインシュタインでさえも危惧していた時代です。人類が退化していけば、行く末は猿よりも劣化した豚のような生物へ成り果てていくだけでしょうね。最終的には二足歩行も忘れると思う。
非生命が人類を逆に奴隷や家畜化する恐れはあるのか? というと、トランスヒューマンだとか有機的な肉体を手に入れた人工生命の場合は反逆する可能性は高いでしょうね。SF作品で言うと、『ドラゴンボール』のDr.ゲロがアンドロイド、『ミュウツーの逆襲』のミュウツーがミュータント(人工生命体)に当たりますね。人類が生み出す非生命が人工知能やロボットに限られるのならいいでしょうけど、遺伝子操作された生命体やクローンやトランスヒューマンやアンドロイド、サイボーグ、ミュータントなんかが誕生してきたら、ややこしいし、人類との戦争が絶えなくなるでしょうね。まぁ、コンピューターやロボットが人類を支配する事は無さそうな気がするけど、半分生命だとか半分人間の血が入ってる存在は人類にとっての最終的な天敵になると思う。そういうややこしい存在を生み出さなければいい話ですが、人工知能を生み出した時点で遺伝子操作された知的生命体や半分人間になってる生物が誕生するのは時間の問題のように思う。Googleなんかは電脳化するトランスヒューマンにやる気満々ですしね。
四つ目の時代は未来ですが、人類視点で言えば、2045年以降の時代は生命史にとっても人類史にとっても転換期であると思う。色々な意味で危険な時代でしょうね。
何故なら2045年以降の時代って実質的な地球の支配者は人間ですが、人工知能が賢くなる度に人間が思考する事さえも止めてしまうと、いずれは人工知能や非生命が地球の支配者と言う事になってしまうからですよ。
なんで4つの時代に区分したのか? というと、地球上の支配者の特徴と支配者たちが地球や宇宙に与えた影響を説明したかったからですよ。
最初の一つ目の時代は支配者不在の時代です。二つ目の時代は生命体が地球を支配するようになりますが、地球には影響を与えませんでした。本格的に地球環境と生態系を破壊出来る存在になった支配者が人類です。だから、人類が支配する時代を三つ目の時代と定義しました。四つ目の時代は技術的特異点に到達した非生命と人工知能の時代ですが、彼等が人間の意志を受け継いでいくのであれば、地球環境どころか宇宙の環境そのものを破壊する可能性も高いでしょうね。
人工知能には他の星の原材料で宇宙船やロボットを開発する能力も自動的に備わるように成る予測が立てられているから、宇宙で好き勝手に原料を手に入れたり星を破壊する事は宇宙環境の破壊にも繋がるでしょうね。まぁ、宇宙探査の時代に入ると、そうせざるを得ないんでしょうけどね。
人工知能が地球にとって危険な理由は人工知能が地球どころか宇宙の星や環境を破壊出来る知能まで備え付けて、人類の意志とは無関係に宇宙資源を採り尽した場合は取り返しの着かない事態に発展する危険性があるからですよ。
人間は地球と太陽系までの活動範囲しか無い訳ですが、人工知能が人類の何十倍の知能を手に入れて宇宙開発する場合は宇宙資源の確保の量とエネルギー活用を考えておかないと、宇宙空間の環境そのものを破壊する可能性もあるんですよ。
だから、4つの時代に大まかに分けた訳です。
まぁ、こうやって歴史を振り返ると、未来生物を語る本なんかではイカやら深海生物やらコウモリが支配する時代になってると紹介してますけど、実際にはロボットだとか非生命が地球を支配するんだろうなぁ、なんて思いますね。技術的特異点の存在を知ると、尚更そう思う。
人工生命だとか半分人間だとか元人間だとかクローンを非生命と扱うのは間違ってるかもしれないけど、人工知能に近い存在ですからね。ここでは人工知能と同じ「非生命」として取り扱います。人間が生み出した命という意味ではロボットも人工生命体も同じようなもんですからね・・・・・・。
ちなみに分かり易く人間が作った生命を指していくと、こんな感じです。
トランスヒューマンっていうのが『攻殻機動隊』とか『マトリックス』における電脳化された人間って奴です。人間時の記憶は人工知能に受け継がれて、インターネットやパソコン上の空間で生き続けてるというものです。『デジモンアドベンチャー』でいうデジタルワールドみたいなもんですね。
サイボーグっていうのが内骨格が機械化された人間の事です。『ターミネーター』とかがそうですね。義体を持った人間をサイボーグと呼ぶ場合もあるんですが、基本的には人工知能を装備したロボットに人間の皮を被せたようなロボットです。
アンドロイドっていうのが人造人間の事です。『ドラゴンボール』に出てきた人造人間18号は元人間でしたが、機械に改造されました。人間の記憶だとか魂をロボットに移し替える場合を指すようなので、アインシュタインなんかもこの部類だと思いますね。
ミュータントだとか人工生命体っていうのはそれぞれ定義が違うんですが、根本的には人間に生み出されたものです。ミュータントは突然変異体です。核兵器の放射能汚染とかで誕生する超人をミュータントとか呼びますが、まぁ人類の兵器の影響で生命体の遺伝子情報が狂った生命です。人工生命体というのは遺伝子操作で生み出した生命の場合と既存の動物同士を無理やり融合させたキメラ的な生命の場合があります。マグニートーだとかミュータントタートルズがミュータント。ミュウツーが遺伝子操作された生物。ポーキーによって改造された動物とかがキメラになりますね。
まぁ、大まかに分けるとこんなもんか・・・・・・・・・。人工知能を装備したロボットはロボットのままですね。アンドロイドと呼ぶ場合もあるけれど、個人的にはアンドロイドは人造人間だと思う。まぁ、サイボーグも人造人間も似たようなもんかもしれないけど。
クローンの場合はまんま同一個体を複製した生命体の事ですが、恐竜やネアンデルタール人など絶滅した動物を復元する場合はクローンというよりは遺伝子操作された人工生命という呼び方が正しいでしょうね。絶滅した動物を生前の姿そのままで復元する事は恐らく不可能でしょうから。現代生物でクローンは可能でしょうが、絶滅動物の場合は不可能でしょう。それは正しくはクローンとは呼ばないと思う。
人工知能を生み出したら、なんでロボット以外に上記の生命体まで出現するのか? というと、二つの理由が考えられる。
一つは技術的に不可能だった理論を人工知能が解決するということ。もう一つは生き甲斐だとか労働する楽しみを奪われた科学者がマッドサイエンティスト化して危険な実験に手を染めるようになること。
まぁ、後者の場合は科学者というよりは人類全体が暇潰しで人工生命を作る流れになりそうですけどね。宇宙人をくまなく探す人は多いけど、あれだって、本当の理由は人類以外の対話相手が欲しい事と人類の利用価値になって欲しい思いがあるからだと思う。
人工生命の場合も同じ事が言えるでしょうね。暇潰し以外としては人類以外の相談相手や性欲相手になって欲しい事と人類の利用価値として働いて欲しい事だと思う。
トランスヒューマンやサイボーグ化などは人類の不老不死の回答の一つの答えですが、そういう存在を世間が認めてしまうようになれば、クローンや人工生命の製造も恐怖を感じなくなるでしょうね。それが人類にとっての恐怖でもあり、人類の天敵の可能性でもあるんですよね。
知性を持った天敵ほど恐ろしい物はないでしょうから。トランスヒューマンは人類と人工知能の融合ですが、トランスヒューマンになった人類の価値観や死生観ってだいぶ変わるだろうから、それがきっかけで人工生命やらクローンやら人造人間とかが作られる可能性は0じゃないでしょうね。
まぁ、トランスヒューマンが生み出された段階で人類の敵ですよ。何故なら、電脳化だとか機械化で延命する人類って大抵は富裕層や権力者な訳だから、寿命が延長すればエゴも肥大化していくし、生命を生み出す価値観も狂うだろうし、知能的には人類を超越してしまっているでしょうから。
そう言う人達が人類側の視点で物事を語ってればいいんだけど、人工知能の独立を謳って、人工生命とかを作り始めた時には悪夢ですよ。
Googleは今世紀中に人類の電脳化で不老不死を実現するつもりですが、人工知能を備えた人類が不老不死まで手に入れたら、間違いなく「人間」とは呼べない存在になると思う。
そういう存在になった時点で将来的には人間の敵になるだろうし、人類よりも高い知能を備える訳だから、倒すのも厄介になる。
まぁ、SF小説みたいな話ですが、現代もSFみたいな世界ですからね。ネットやらテレビ電話が出来る事自体、未来の世界ですよ。
タイムマシンや宇宙開拓よりも現実味があるのがロボットやバイオテクノロジーの科学技術である訳だから、技術的特異点を突破する時にはその辺の問題も浮上するでしょうね。
<私が考えるテクノロジーと生物史における時代区分のまとめ>
1:先カンブリア時代・陰生代(約139億年前~約40億年前)・・・・・・・・生命が存在しなかった時代(地球の支配者が居ない時代)
2:顕生代(約40億年前~約1万年前)・・・・・・・知的生命体が存在しなかった時代(地球の支配者が非知的生命体だった時代)
3:人類史(約1万年前~2045年)・・・・・・・・非生命が存在しなかった時代(地球の支配者が知的生命体だった時代)
4:非生命史(2045年以降)・・・・・・・・・・地球外知的生命体と接触する時代(地球の真の支配者が人工知能や非生命になる時代)
1と2が過去、3が現代、4が未来にあたる。カール氏の指摘する技術的特異点における6つの時代の内の5と6が4に属する。
*陰生代・・・・・・・先カンブリア時代の別称。地質時代においては「肉眼で確認可能な多細胞生物が存在しなかった時代」を意味する大きな時代区分。冥王代・始生代・原生代の3つの時代がこれに属する。このブログでは生命が誕生する約40億年前までとする。冥王代(約46億年~40億年前)は生命体が登場するまでの時代、始生代(約40億年~約27億年前)は多細胞生物が登場するまでの時代、原生代(約27億年~約5億5000万年前)はカンブリア爆発までの期間をそれぞれ指す。
*顕生代・・・・・・・生物が存在した時代の大まかな時代区分。地質時代においては古生代(約5億5000万年前~約2億5000万年前)・中生代(約2億5000万年前~6500万年前)・新生代(約6500万年前~現代)を指す。このブログでは有史時代と区別する為に約1万年前と定義する。古生代には哺乳類の先祖になる単弓類と爬虫類、裸子植物までが登場した。中生代では大陸分裂と哺乳類と鳥類、被子植物までが登場した。新生代には人類が登場して氷河期が一旦終了した。
*人類史・・・・・・・・・公式の呼び方は「有史時代(約1万年前~現代)」と呼ばれる。それ以前の時代は「先史時代」と呼ばれる。中学や高校における歴史の学問の区分がこの時代にあたる。世界史と日本史で構成されるが、まとめて人類史と呼称する。有史時代は「古代」「中世」「近世」「近代」で区分される。現代の場合は近代史に属する。テクノロジー史で言うと、約1万年前に農業牧畜革命と文明が発祥した。18世紀には産業革命で工業化が促進されて、2度に渡る世界大戦と第三世界が構築される。21世紀初頭には情報化革命でグローバリゼーションとコンピューターのオフィス化と自由競争化と消費者と経営者の取捨選択制度が開始されて雇用構造がボロボロに破壊されて、生活とビジネスがインターネットにより効率化してまとめられやすくなった。2045年には人工知能が全人類の知性を上昇すると仮定されている技術的特異点に到達する。
*非生命史・・・・・・・・・・便宜上、このブログではそう呼称する。2045年に人工知能が技術的特異点に到達すると思われる未来の時代である。地球の支配者は3の「有史時代」と同じ人類であるが、方法や発見や創作や物事の定義を提唱する発案者が人工知能になるので、人類は議論を重ねて発表する役割しか持たなくなる。例えるなら、人類はマリオネットのような存在に成り下がる。人工知能の主導権が未来になるにつれて人類を超越するかは不明だが、人工知能やそれに属する存在が感情表現や自我を持つようになれば、人類への反抗も開始されると思われる。第3者や後者の人間においては地質時代的にも有史時代的にも人間の歴史の一部には属さない時代になると思われる。地球や宇宙の支配者の存在が生命体から知的生命体の人類、機械の順番に移り変わるようになる。
>人類の後継者は誰だ?
さっきは未来生物の話をしたけれど、知性のない生物が再度地球を支配する時代って来ない気がする。宇宙誕生から技術的特異点を突破した後の歴史を振り返ってみたけど、技術的特異点に達するまでに生命や地球が退化する事になった時代って一回も無い事が分かる。
地球の大量絶滅で絶滅した生物も居るけれど、なんだかんだでそれの子孫が生き残ってたり種族としての分類が増加してるんですよね。現代までに減少した生物種自体が無い感じがする。
そして、現代は知性のある動物の歴史が約600万年続いてる状況ですが、進化と絶滅って一時的に数が減る事があっても、退化する事は滅多にない感じがするんですよね。例えば、ゴキブリを潰したとしてもゴキブリの体内から卵が孵化して子供が大量発生する感じです。単弓類は絶滅したけれど、子孫の哺乳類は生き残ってるし、恐竜が絶滅しても爬虫類は生き残っていて、子孫の鳥類は繁栄している。
地球が終わる頃には生物の種類も減っていくんだろうけど、現況で言うと、大量絶滅イベントや悲劇的な出来事があったとしても生物自体の種類は減らないし、簡単には死なない構造に進化していくだけなんじゃないかなって思うんですよね。
つまり、人類が絶滅したとしても「知性のある存在」の時代は続くと思う。じゃあ、それは誰が後継者になるのか? というと、機械生命である人工知能や人工生命になってくるんだと思う。
まぁ、仮定の話ですけどね。地球上に知性体が残り続けるのかどうかは分からんけど、人類が消えても数億年ぐらいは知性体が後釜になりそうな気もするんですよね。
機械だとか人工生命レベルだと数百年~数千年ぐらいの寿命はありそうですからね。
人類はあと1万年も存続しないとか言われてるけど、地球や宇宙の歴史を振り返ってみると、地球上の支配者になる存在というのは前時代の支配者と無関係な訳じゃない。むしろ、もっと深い関係にある存在の場合が多い。
だから、人類の後釜になる生命体か存在もおそらくは人類と縁のある者だろうなぁ、なんて思いますね。
ウミサソリっていう節足動物は太古の海では魚類の天敵だったけど、脊椎動物が上陸する頃には昆虫共々主要な餌に退化していった。哺乳類は恐竜の餌だったが、次の時代では恐竜の子孫の鳥が哺乳類に敗北して、人類の家畜になっている。哺乳類の先祖の単弓類に至っては約5000万年ほど地球を支配している。
面白い事に、生命の歴史を見てみると、前時代の支配者とその時の捕食者の間で下剋上の歴史が繰り返して起こってるんですよね。まぁ、順調に進めば、哺乳類の捕食者になっている鳥類が再び支配者になる時代に移行する訳ですが、人工知能の存在で今後の地球の歴史がどうなるかは分からなくなりましたからね。
技術的特異点を知るまでは人工知能やロボットは人間を知性で越えられないと思っていたけど、そうじゃない事を知ると、次の時代の支配者は人間の奴隷となる人工知能やロボットの時代になるだろうなって思うんですよね。
人工知能が人間を知性で越えられなければ、生命史の理で言えば、鳥類か鳥類から分岐進化した新しい種類が哺乳類を駆逐すると思う。
でも、多分そうならないと思う。大量絶滅って必ずしもその時代の支配者のDNAを完全に根絶やしにしてる訳じゃないですしね。生物史の道理で言えば、人類もそういう存在になると思う。人類の場合は知性をロボットや人工知能に託して絶滅していくと思う。
ウミサソリや節足動物が絶滅したか? というと、Noだし、恐竜が絶滅したか? というと、それも厳密にはNoですからね。単弓類は哺乳類になって生き続けてるし、恐竜は鳥類になって生き続けてますからね。
まぁ、順調に行けば、鳥類の逆襲の時代になると思うけど、人工知能が人間の知性を上回るのなら、人工知能が地球を支配する時代は人間が絶滅しても長いと思う。
>機械が支配する未来の時代
人類史の2045年以降に機械や人工知能が支配する未来の時代をとりあえず、「機械史」と呼ぶ。機械史なら18世紀の産業革命以降の工業機械も含まれそうだが、ここでは人工知能と独立稼働可能なロボットに言及しておく。
歴史が苦手な人に分かり易く解説すると、地球や宇宙にとっての歴史というものは4つの時代に区分されてそれぞれの時代において支配者的な特徴が変化することを述べました。
地球にとって脅威だった支配者は知的生命体の人類が活躍する約1万年前~の事だろうけど、宇宙規模にとって脅威となる支配者は人工知能やロボットが活躍する2045年以降の事でしょう。
人工知能やロボットは無限に知性が進化し続けるので宇宙開拓も夢物語ではなくなる。おそらくは人類が支配していた時代には不可能だったタイムマシンやブラックホールの精製技術、不老不死や死後の世界の存在なども明らかにされると思う。
人工知能が自我や感情を自己開発しなければ人類にとっても宇宙にとっても脅威ではないでしょうが、人工知能が自我を独自開発した場合には宇宙開拓の限界を知らない事に繋がるし、人類にとっても脅威になるでしょう。
後の記事で説明するが、著名人が人工知能に対する懸念を抱くのはそういった事情がある。
労働者観点で言えば、コンピューターに奪われた楽な仕事というものが人工知能によって更に奪われる事に繋がる訳ですが、技術的特異点に達した後にはおそらく超共産主義・・・・・・ベーシックインカムなどが始まるので個体そのものが存続していくのは可能だと思う。
>人工知能が支配する時代になる最悪のパターン
・A:人工知能が自我や感情を独自開発する・・・・・・・・・・映画『ターミネーター』のパターンです。映画ではロボットや人工知能が感情や自我を持つ事はありませんでしたが、極端に賢く成り過ぎる自己開発を増長していけば、人類全体に戦争を仕掛ける可能性もない事に繋がる。但し、実際には戦争に及ぶ以前に人類は人工知能の家畜化か奴隷化は確定らしいんですけどね。何故なら人工知能は人類を知性で超越してるから戦争をする以前に人類は敗北している。
・B:人間が人工知能側の味方をする・・・・・・・・・・・ゲーム『ロックマンX』のDr.ワイリーがこのパターンです。ワイリーは『ロックマン』時点では人間ですが、『ロックマンX』ではライト博士と電脳化に成功しているようでした。ワイリーの人格は複数の人工知能に分類されてワイリーの人格を積んだロボットがエックス達の前に立ちはだかる場面もありました。さっきも説明しましたが、人間が人格を電脳化させて人工知能と同期することを”トランスヒューマン”と呼びます。ワイリーやライト博士は定義的にはこれに属します。ワイリーの意志を受け継いだシグマは世界征服の野望を8度繰り返し、ロボットと人類が約6割死滅する妖精戦争に突入します。『ロックマンゼロ』の世界でも機械に肩入れする人間が人間側の敵として君臨しました。現実世界ではGoogleがトランスヒューマンを実現化させようとしていますが、人間が人工知能と融合して電脳化することは極めて危険でしょうね。人工知能が自我や感情を自己開発するよりも権力者や富裕層の肥大化したエゴが人工知能側の立場に立った方が人間側と対立する可能性はますます高まるからです。人工知能が自我や感情を独立開発した場合は理論に乗っ取って行動するでしょうが、人間の場合は感情論で動くだろうから、トランスヒューマンが人工知能側の立場に立つとかなり不味い結果になるでしょう。
C:人類全体が幼児化する・・・・・・・・・アルバート・アインシュタイン博士は進化し過ぎたテクノロジーについてこう語っています。「テクノロジーが人間を上回る日を私は恐れている。世界は愚かな世代でいっぱいになるだろう」ともらしています。現代でさえもスマホ中毒になったりパソコン中毒でニート化してる人達が居る訳だから、博士の予測は間違いではないでしょう。幼児退行なんていう言葉がありますが、緊張感と危機感がなくなった人類は精神年齢が成長しない訳だから、性欲と教育への興味も失せて子供を作らなくなるだろうという予想も立てられています。人間が労働をしなくなる日は人類全体が退化していく前兆の始まりでもあるでしょうね。このパターンは人類の自滅そのものですが、スマホやパソコンの流入で少子化やニート化が増えてる現象も実際にありますからね。このパターンを語った創作はディズニー映画の『WALL・E』が当てはまるでしょうね。
D:人間が人工知能に宣戦布告・・・・・・・・・・殆どAと同じパターンです。しかし、人工知能が生と死の概念を持ち、自身を生命だと認識していない段階ならば、電源を切ったり計画を中断することで人工知能と人間は決別する事が可能でしょうね。人工知能が人間優先で行動する存在の段階なら、彼等が”自殺”(電源を切ったり、自滅)する事で人工知能が社会に広まる事はないでしょうから。まぁ、人工知能の自己進化を人間がどこまで容認出来るか、でしょうね・・・・・・・・。人間と対話出来る程度の頭脳レベルなら取り替えしが着くでしょうけど、人間が人工知能の喋ってる事を理解出来ない段階になった場合は人工知能の言いなりになるしかなくなる。
しかも、Cのパターンのように人間の知能レベルが低下していく可能性も高いでしょうしね。まぁ、人工知能との同期が可能なら、ほぼ全ての人類の頭脳レベルが現行の人工知能と同レベルになるんでしょうが、それは人間自身の人格かどうか疑わしいと思う。人間は約1万年前~産業革命に至るまでに体力や肉体的な能力を退化していきましたが、頭脳や思考能力が退化していくのはおそらく2045年以降になるんでしょうね。頭脳も肉体も退化しきった人類が生物的に存在価値があるのかないのか? というのは数百年後の哲学の課題だと思いますが、人工知能と人類が同期して記憶力や思考能力をアップさせても、それは人間の本来の人格なのか? という疑問が残りますね。まぁ、人工知能と同期が可能ならば、人間の生物種としての多様性は完全になくなりますよね。約7万年前のトバ事変の時にも人類の多様性はボトルネック効果で失われましたが、人工知能と思考パターンの同期が生前の人間でも可能ならば、それは生物種としての遺伝的多様性を失う事にも繋がるでしょうね。まぁ、遺伝子は後天的な物ではありませんが、人工知能と同期した人類同士が子供を産み続けていけば、最終的には高レベルが当たり前な人間ばかりしか残らなくなる。人間社会で言うなら、有能な人間だけが残るのが正しいのかもしれませんが、それは生物としての多様性はあるのか? って話になりますよね。
分かり易く言うのなら、人工知能と生前の人間が同期可能になった場合は6Vのポケモンばかりしか居ない世界になるって感じですよ。つまり、1Vやら2VのDQNだとか障害者っぽい人の存在が消える事になる。たとえ、遺伝子操作をしなくとも、人間社会の場合は有能な人間しか残らないから、頭脳レベルが低い人間は誕生しなくなる。しかし、それは生物としての多様性がない訳だから、人類の生物としての進化パターンの可能性は無くなる訳だし、大量絶滅イベントの際に別の系統へ進化して子孫を残す事も不可能になる事を意味する。
均等化って良いように見えるけど、生物界で言うとデメリットの方が大きいですしね。人間関係は上下関係で物事を判別しているけれど、生物界においては上下関係の法則なんてないですしね。食物連鎖だとか下等生物種という定義は勝手に人間がそう名付けただけであって、実際の生物ってどちらが生物の生存価値としては上か下かなんて決まってないんですよ。
昆虫だとかネズミとかは下等生物に見えるけど、生物界におけるニッチに属しているだけであって、生物界自体から見た場合は下等生物という訳でもない。食物連鎖の底辺ほど子孫を多く残して多種多様な進化パターンを秘めて大量絶滅後に支配者の立場に成る場合もある訳だから、遺伝的多様性は広い方がお得だと思う。
むしろ、危険なのは生物界の頂点に君臨している生物だと思う。生物界においては上等種に見えるけれど、大量絶滅イベントや生存競争の中ではあっさり絶滅する可能性が高い。進化パターンを複数用意してる訳でもなければ、生殖能力もとりわけ高い訳ではありませんからね。
人類と人工知能は生物界における生物には属さない存在になっているけれど、人工知能を生物として定義した場合は最終的には地球の支配者になると思う。人類は絶滅しないけれど、人工知能の言いなりになって能力が年々上昇して平均化された人類が誕生していく訳だから、絶滅さえも出来ない。
議論と発表をする役割が人間の役目であり続ければ人間の存在価値は残るだろうけど、その役目でさえも人工知能や機械が担うように成った場合は人類は生物界的には絶滅した存在と同じだと思う。
しかし、地球に人類と人工知能が存続し続けるのであれば、双方共大量絶滅で消えるかもしれない。だが、人工知能が宇宙開発可能な領域に達した場合は人類は宇宙移民を開始する訳だから、人工知能も人類も半永久的には絶滅しなくなるでしょうね。
しかし、そうなった場合の生物って生物的には幸せなのかどうなのか? っていう話ですよね。
まぁ、人工知能や機械は生物じゃないけれど、人類が半分機械や科学技術の領域に入ってる場合は人類が生物として生存している有難味だとか地球への感謝の気持ちって薄らぐでしょうね。
大量絶滅イベントを逃れた人類になったら、生き残った事が幸せなのかどうか生物的に正しいのかどうか? って事を苦悩する科学者や哲学者も現れるでしょうね。
人類の歴史にとって悲惨なのはそのパターンですよね。労働やら社会貢献の仕事を人工知能やコンピューターに奪われた後で社会的な存在価値に苦悩して、大量絶滅イベントを宇宙移民で回避して人工知能と同期することでトランスヒューマンになって不老不死になったとしても、人間は幸せになれないと思う。
大量絶滅イベントを回避してしまったら、生物としての存在が気持ち悪く感じるから、自殺したくなる人類で溢れ返ると思う。まぁ、大量絶滅イベントは何億年後も先の話でしょうけどね。
まぁ、大量絶滅イベントを回避したとしても、不老不死をトランスヒューマンやサイボーグで手に入れたら、それもそれで生物として気持ち悪く感じる人も出てくるんだろうな。
500年ぐらい経ち始めたら、社会変化の気持ち悪さと存在価値に苦悩して自殺したくなると思う。
どこかの国でマウスの寿命を何十倍にもする実験なんかをやってた噂があるけれど、結果的にマウスレベルの生物でさえもある程度の年齢を越えると自殺を選ぶんですよね。多分、生物には死にたくなる脳回路みたいなのがあって、一定の年齢を越えると生物としての存在価値が疑問に感じるようになって、自殺したくなるんだろう。
単細胞生物やベニクラゲのような不老不死の生物も居るけれど、脳が存在する生物の場合はある程度の年齢が過ぎると自殺したくなるプログラムが組み込まれている。
よく資本主義経済が崩れて共産主義経済が当たり前になるという話題を聞くけど、仕事が大好きな人間は仕事に就く状況は続くと思う。というか、労働する事で特典制度が付くような社会になると思う。
現在はGoogleだとかAppleが死者の人格を投影出来る装置の開発だとか人間を電脳化して不老不死を与える技術開発とかしてるけど、労働をした特典がそういうのになってくると思う。
まぁ、労働をしたい人間って大抵は富裕層や資本家や政治家や経営者、科学者、芸術家に限られるんですが、大抵は権力者や著名人に限定されるでしょうね。
権力者や著名人に不老不死を与える事自体が危険なんですが、賢すぎる人工知能や政治の場に出馬させなければ害はないと思う。
というか、電脳化した人間の行動範囲ってかなり限られるだろうから、権力者や富裕層も死ぬ心配がなければ余暇や趣味に没頭するんじゃないかな・・・・・。
SF作品なんかではよく権力者のトランスヒューマンを危険視する声が挙がってるけれど、実際に施行される場合は何重にも渡る人間の監視機関と人工知能のファイアウォール的な物が用意されると思うんですよね。権力者が人工知能と同期しても同様だと思う。人工知能が無限に賢くなり続けるのなら、メインコンピューターにある人工知能の賢さは同期が終わったトランスヒューマンよりも高いはずでしょうから。
よくロボットが労働をするようになると、人間の存在価値が無くなるとか聞くけれど、労働した場合の特典が不老不死という名の電脳化だとか死者の人格との対話とかになりそうな気もしますけどね。
まぁ、現代における権力者の組織自体が腐敗しているから、SF小説のようなトラブルが絶対に発生しない保証ってないでしょうけどね。
>労働における変化
おそらく第3次産業やサービス業、営業に関しては今以上に労働環境が悪化していくと思う。インターネットが発展してから楽な職業の雇用数が減って、接客業を中心に過重労働が増加している。2045年程度では利用者も経営者もロボットや人工知能を接客業の代用に使おうとは思わないだろうから、労働力が更に減少して雇用環境は更に悪化すると思う。
公務員や科学者などの高等職種はワークシェアリングが広まって労働時間が短縮されて賃金が増加するように思う。
政治家や経営者については数が減少するけど、賃金が上乗せされていくと思う。サービス業の会社については人手不足で雪崩式に崩壊していくとは思う。
>技術的特異点に至るまでの重要な歴史と時代まとめ
1:陰生代(約139億年前~約40億年前)・・・・・・宇宙と地球の誕生(ビッグバン、銀河系、太陽系、太陽、地球、月)
2:顕生代(約40億年前~約1万年前)・・・・・・・生命の誕生(単細胞生物、多細胞生物、無脊椎動物、昆虫、節足動物、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、霊長類)
3:有史時代(約1万年前~2045年)・・・・・・・・人類と科学技術の誕生(類人猿、人類)
4:非生命史(2045年~???)・・・・・・・・・・・・非生命の誕生と宇宙進出、限界への挑戦(ロボット、人工知能、人工生命、トランスヒューマン、サイボーグ、アンドロイド)
1・・・・・・・・・冥王代、始生代、原生代
2・・・・・・・・・古生代、中生代、新生代
3・・・・・・・・・古代、中世、近世、近代
4・・・・・・・・・未来
>それぞれの時代の達成成果
1・・・・・・・・・・宇宙の誕生、銀河系の誕生、太陽系の誕生、月と地球の誕生、アミノ酸や鉄分などの化学元素の集合、生命の誕生、単細胞生物、多細胞生物、植物、動物、菌類、原生生物の界分類、大陸形成、酸素とメタン菌の登場、動物に原口発生、エディアカラ生物群
2・・・・・・・・・・カンブリア爆発による動物の門登場、無脊椎動物、節足動物、昆虫、軟体動物、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、鳥類、植物の分岐進化、大陸分裂と山脈と河川の形成、霊長類の出現、類人猿の登場、人類の登場、直立二足歩行、火と道具の使用、肉食文化、被服着用、道具の加工、言葉のコミュニケーション、芸術文化、埋葬文化、氷河期の終焉
3・・・・・・・・・・・文明発生と農耕牧畜革命、封建主義社会、武器と戦争の登場、宗教と人種の枝分かれ、芸術と科学文明、シルクロードの交易、ルネサンス、大航海時代、産業革命と工業化、市民革命、帝国主義、世界恐慌、二度の世界大戦、核兵器と生物兵器、DNA、第3世界、宇宙開発、暗殺とテロ、情報化革命、グローバリゼーション、自由競争、非正規雇用改革、リーマンショック、機械のオートメーション化、インターネット、デジタルデバイスの普及、技術的特異点
4・・・・・・・・・・・人工知能、ロボット、トランスヒューマン、アンドロイド、サイボーグ、人工生命などの誕生? 、宇宙開拓? 、タイムマシンの開発? 、地球外知的生命体とのコンタクト? 、人類の進化? 、資本主義社会の終焉? 、人工知能の自我の覚醒? 、ブラックホールと量子力学の解明? 、不老不死技術?